トルクメニスタン地獄の門と最新お金事情
無事トルクメニスタンに入国できた僕は国境の町クフナウルゲンチへ。ここは街が世界遺産になってるんです。
ここはかつてシルクロード時代は最大の都市でしたが川の流れが変わって水が得られなくなり、自然に衰退していったなんかかわいそうな街です。
シェアタクシーでバザールに着いた僕は両替できるところを探してうろうろ。
おばちゃんが教えてくれた人が両替してくれるみたい。
先にCurrencyでぼられないようにレートチェック!
1マナト=31円、1ドル=3.5マナトね!
てことは20ドルくらい換えとけば移動とかも全部いけるかな?と思って20ドル換えることに。
計算し始めるおじさん
70マナト以下になったらすぐ文句言おうと準備する僕
「360マナトだな」
え!?
え!?
訳わかんない混乱してきた.....
1ドル=18マナトなの??
てことは20ドル換えすぎなの????
わかんない、10ドルにしとこ、、
てことでとりあえず10ドル=180マナトゲット。
物価がわけわかんないのでバザールを歩いてレストランに行くことに。
メニュー表なんかないからおにいさんに安くて美味いやつくれ!
って言って出てきたのがこれ
コリアンヌードルらしいです。
味は、パスタの麺を5分って書いてあるのに10分茹でてやったぜー!みたいな味でしたが美味しかったです。
最近湿気てる固いパンしか食べてなかったからね。
お値段12マナト。
妥当な感じ!
もし1ドル=3.5マナトだとしたら300円ちょっとでバカ高い!!もはやCurrencyが間違ってるの??
食べてたら横のおにいさんがビール奢ってくれました
タクシーで地獄の門のあるダルバザまでは3~4時間。夜に着きたいので17時くらいに出れたらいいなーと思いとりあえず観光することに。
ウズベキスタンで見たやつと比べてぼろぼろ。
けど時代の流れを感じて逆にいい感じ。
観光客もいなくて地元の人がお祈りに来てました。
近くまで行こうと思ったけどバックパック背負って5キロは歩けない、ってことで遠くからで我慢。
いろいろ見ていると16時過ぎに。
タクシー乗り場に行くと行きに見たタクシーの数から激減して2,3台しかいない...
雲行き怪しいぞ、、
とりあえずダルバザ?って聞いてきたおじさんに値段確認すると150マナト!!
もうわけわかんない!1ドル=3.5マナトはもう信じないことにしました。
それでも8ドルくらいかかるのか、、
とりあえず4人集まらないと出発しないので待つことに。
来ない...
2時間待って僕含め2人だけ...
運転手は集まらないと俺はこの街で寝るとか言ってるし、、
ダルバザでビシュケクで出会った日本人の友達に会う約束してた僕は絶対今日行かないとダメなんです、、
運転手「今日はもうダメだね。おわりおわりー!!」
終わらせない。絶対行くまで降りない。てかもう俺が3人分払いますから連れてってくださいってことで現地人価格の1人100マナト×3=300マナトは持ってないので16ドルで払うことに。
辛い...
ダルバザに行く人は早めにタクシー乗り場に行きましょう。
こうしてようやくタクシーは19時過ぎにダルバザに向けて出発。
ひさしぶりのガッタガタの道。
ただ3席分使えるので意外と快適。
ダルバザのチャイハネに到着したのは22時過ぎ。
チャイハネは現在1軒しかないみたいです。
あったはずのところには潰れたチャイハネとサモサ釜だけが虚しく残ってました。
ここで大きい荷物を預かってもらえます。
5ドルと聞いていたので5ドルですか?と聞くと頷くおじさん。
支払ってすぐに地獄の門へ出発です。
およそ2時間砂漠を歩きます。真っ暗の。
出る直前に、サソリと蛇が出るぞと脅してくるおじさん。いらんこと言うなばかー!
2時間真っ暗闇の砂漠を歩くおそろしさは二度と体験したくないです
無事に地獄の門到着!!
今までの苦労なんかふっとぶ凄さ!!
めっちゃ燃えてるー!!!!
着いたのが0時過ぎだったのでほとんど人もおらず、1人でばしゃばしゃ撮りまくってました。
これ全部1人でカメラセットして撮ってるんです。
そう考えて見るとヤバいね痛いね。
けど誰にも見られてなかったからいいもんね。
ただ会う予定だった友達も見つからず、
1人さみしく はないけど炎を見つめながら夕飯
16ドルも払ってるのでこれしか食べません。固いパン。
地獄の門のふちに座って食べるパンは心なしか美味しかったです。
周りではテントでキャンプしてる人もいましたがここだとあったかいし何よりトルクメニスタン2日でほぼ100ドル使ってるんです。
ウズベキスタン1週間で100ドルだったのに、、
寝れるわけない。この100ドルかけた絶景を寝ずに見続けて堪能してました。
だんだん夜が明けてきて周りが見えるように。
友達発見!!!
久しぶりの再会だー!
色々話しているともちろんお金の話に。
彼は1ドル6マナトで換えたらしい。
公式レートが3.5なので超お得ー!!ってな感じで.....
はい、ぼられてますね。僕の1/3です(笑)
それを伝えるとやっとお互いに理解しました。
トルクメニスタンのお金のレート
数週間前から激変してます。
今まではダルバザ行きのタクシーも30マナトで行けてたらしいですが、今現在1ドル=18マナトが本当のレートなようなので100マナトも妥当。
そう考えると僕は国境のタクシーで15キロを30円で走らせた極悪人だったってことも判明。
しょうがないじゃん。知らなかったんだもん。
さらに、荷物預かりのチャイハネで、彼は10マナト(1ドル以下)で預けれたとのこと。
僕5ドル払ってるんですけど、、
とりかえす!!!、と決意してまずはこの絶景を心から楽しむことに。
周りが明るくなってくるとさらに綺麗。
帰りも2時間の歩きです。
日が出てくると僕らが地獄行きになるので少し早めに出発。
こんなとこを1人暗闇の中歩いてたのかー
偉いぞ自分!
チャイハネに着いたらさっそくおじさんに殴り込み!
4ドル返せ!!!やだ!!!の応酬が続き、結局2ドル返してもらって手打ちに。
まあまあ良かった。
ダルバザから首都アシガバートまではヒッチハイクしか手段がありません。
ちなみに朝なので車も15分に1台くらい。
1時間ほど粘って2席空いてる車を止めることに成功!!
値段を聞くと20マナトずつ。
やすぅーい!!!
何このおにいさん。神ですか。
車も綺麗だし!
行きで300マナト払ってるんですけど僕。
優しいお兄さんに連れてってもらって着いたのはアシガバート。
車は市内には入れず少し離れたとこに降ろされます。
そこからバスかタクシー。
おにいさんがバス乗り場まで連れてってくれて無事アシガバートのバザールへ。
市内は白を基調としたのみ許されておりなんか変な感じ。
写真も撮ってるとこを至る所にいる警察に見つかるとまずいみたいで隠れてパシャパシャ。
行きのタクシーで使えなかったから余ってる大量のマナトを消費するべくレストランへ。
いまからイランだもん。ビール飲めないからって調子に乗って何杯も飲む人。
ただ1杯30円。
このチキンプレートも美味かったー!
やっと固パン生活からの脱出!
ちゃんとしたレートで換えさえすればトルクメ物価は安いです。
ご飯を食べたらすぐにイラン国境へ。
国境の手前の関所でチェックを受けた後に国営のバスに乗らないといけません。
お値段は事前に調べたところ10マナト。
要求されたのは50マナト。
国営を騙ったヤクザかなんかですか?
もうマナトいらないので払って待ってたら近くのイラン人が揉めてる。
イラン人「こないだ乗った時10マナトなのになんで50マナトになってんねん!15マナトしかもってないわ!!!」
そうだよねー!こんな急にレート変わってんだもん。
聞くと彼は2週間前くらいにビシネスでイランから来た様子。
やっぱレート変わったのほんとに最近なんだなー!
するとそのイラン人15マナトでOKになった様子。
今度はこっちが怒る番です。
「あのイラン人15マナトなのになんでこっちが50マナトも払わなあかんねん!2人で合わせて70マナト今すぐ返せばか!!」
すぐ返してくれました。
もうわけが分かりません。
ムカついたのでバスの中にひまわりの種の殻をまき散らしてやりました。
しかもバスは全然発車しません。30分以上待ってようやく国境へ。
トルクメニスタン出国は問題なし。
こうして2日で100ドルのトルクメニスタンが終わりました。
それでも地獄の門に行く価値あるの?って聞かれたら僕は
絶対あると断言できます。
あの景色は今までにない、心がぶわーってかき立てられる、そんな絶景でした。
トルクメニスタンのお金に関しては、
- 闇レートが存在する
- 状況がすぐに変動する
- まずは旅人か地元の人に今のレートを聞く
この3つを守れば損することなく旅することが出来ると思います。