悲劇。イランのバスで財布とパスポート紛失
こんにちは。
楽しいバス旅行の日記になるはずだったんですが壮絶なバス旅行になってしまいました。
マシュハドからヤズド行きの19時発夜行バスに乗るべくバスターミナルへ向かいます。
チケットは前日に購入していたのでスムーズに乗る予定のバスに案内してもらいました。
こんな感じのバスで乗り心地もいい感じ!
これなら寝れそう!!
これで400000リアル(750円)とかめちゃ安い!
しかも乗客が5人くらいしかいないのでかなり広々使えてラッキー!
のはずが、
19時過ぎても発車しません。
20分位過ぎた後、突然一旦降りて!って降ろされ預けた大きい荷物も返却されます、、
降りたとこで待ってたら違うバスが登場。
どうやら乗客が少なすぎて合併したみたい。
今度も座席は広いし問題ないけどほぼ満員状態。
まもなくバスは出発し、ヤズドへ向けて14時間のバス旅スタートです。
乗り始めて2時間くらいで突然映画が流れはじめる車内
バス暗くしてるのに大音量で映画流すとか寝させたいのかどっちだよ!
うるさいのでイヤホンを取り出そうとバックパックをあさると、
ない!!
財布とパスポートいれたウエストポーチがなくなってる!!!!
もう大混乱です。
バスターミナルまでは腰につけてたけど乗る時に外して確かにリュックに入れたはず、、
スられた可能性も考えたけど人混みの中も通ってないしそもそも降りてからそんなに歩いてないし、、
そんな僕を乗せてバスは走り続けます。
今ならまだマシュハドに近いし次の休憩で降りて戻ればいいかな??
とりあえず次の休憩で運転手に言ってみよう
って一旦考えたけど
ここは海外。パスポートとお金もない状態で次のいつ来るかわからない休憩時間までなんて待てません。
なんなら今すぐこのバス乗っ取ってマシュハドに戻りたいくらいの勢い
居ても立ってもいられなくなってとりあえずgoogle翻訳で文章を作って運転席の方へ。
運転手に声かけるかとまどってたら一番前のお兄さんがどうしたの?って顔でこっちみてきました。
すぐさま画面を見せるとただ事ではないと悟ってくれたお兄さんの連れが
とりあえずリンゴをくれました🍎
おい、、
その後google翻訳で何度がやり取りし、バスの写真を撮ってあったことを思い出した僕はとりあえず写真を見せると
載ってるじゃないですか!!
電話番号ー!!!!
この時ばかりはあの時の自分のファインプレーに大感謝です!
すぐさまお兄さんが電話かけて事情を説明してくれて、いろいろやり取りしたあと、お前は席に戻って待ってろ。俺に任せろ!とのこと。
おとなしく席に戻ってなんにも内容がわからないイラン映画をながめつつこれからどうすればいいか考える。
とりあえず戸籍謄本あるからテヘランまで行けばパスポートは、作り直せるかな??
お金は全部で5~6万くらい入ってた+クレジットカードあるから止めないと!
イランはクレジットカード使えないから大きい荷物に入れてる4万くらいでとりあえずテヘランまでは行けて出国すればなんとかなるかな??
とかいろいろシュミレーションしてるとお兄さんがやってきます。
google翻訳を渡すと
「あなたは幻想を見ることをやめパスポートを作り直す」
みたいなヘボい翻訳で現状を伝えてくれました...
この時点で見つからなかったかー、、と理解したんですがたびたび鳴り続けるお兄さんの携帯。
その後も何度かやり取りをしてくれて電話中も謎のウインクをくれるお兄さん
期待してしまうからやめて、、
そうしているうちにはじめのバスに一緒に乗っていたお兄さんも加わり僕の座っていた座席についてどうやら話してるよう。。
すがる思いでお兄さんの電話を見守る僕。
数分後、
見つかった!!!!!!!!
何度もグッドサインくれるお兄さん!!
神にしか見えなかった!
イスラム教に改宗するレベルでお兄さんが神に見えた!
何度もお兄さんと抱き合って周りのお客さんも拍手してくれました。
お兄さんはgoogle翻訳で
「神は見ている。」と。
神はあなたです。
ただ問題はどうやってそれを手に入れるか
もうヤズド行きのバスに乗っているのでマシュハドに戻らないといけないのか、ヤズドに届くのか、
お兄さんはヤズドに届くと言っています。
お前は安心してもう寝て大丈夫だよ!って言ってくれて大量にお菓子やら食べ物をくれるお兄さん。
お礼するのはこっちの方なのに優しすぎる、、
とりあえず安心した僕はヤズドまで寝ることに。
翌朝バスはヤズドに到着し、お兄さん達について行くことに。
車に乗ってお兄さん達のお家に向かうことに。
なんと彼ら、マシュハドからヤズドへ引越しだったんです。
そんな忙しい日にごめんなさい...
にしてもひろーーい!
荷解きと掃除で忙しいはずなのにとりあえずチャイ飲め!ってお茶振舞ってくれる優しさ
流石に申し訳ないので少しでも手伝ったりしてたら昼ごはん作ってくれました。
ここで思いだす。
あれ?ラマダンは???
うん、誰も見てなかったらそんなん無いよね。
とりあえずおいしいサンドイッチとチャイを楽しんで、その後も引越しのお手伝いしたり、買い物行ったり、忙しく過ごしてたら夕飯の支度をしはじめました。
シャシリク作ってくれるらしい!!
初めて家庭で作るシャシリク!!
おおー!!本格的!
ちなみに日没はまだまだです。
めっちゃ美味い!!!
太陽は出てます☀️
こうして会話は難しいけど楽しく過ごして次の日。
お兄さんによると今日ヤズドの駅に届くから一緒に取りに行ってくれるらしい!!
ほんとに届くのか全然わかんないけど、、
お金は中抜きされててもいいからパスポートとカードは返って来て欲しい!!
ドキドキしながらターミナルへ。
まだバスは来てないみたい、、
10分後、例のバスが!!
運転手のおじさんがお前だったのかー!!みたいな感じで話しかけてくれ、ついに!!!!
もう離さない絶対!!!!
お金も全く減ってなくて良かった!
バックの輸送費200000リアル(400円)払って一件落着。
最後まで面倒見てくれたメイサン本当にありがとう!!!!
中央アジアとイランの治安の良さに完全に気を抜いていました。
もっとしっかりしないとって気を引き締めなおすきっかけになりました。
それにしても失くしたものがちゃんと返ってくるのは日本だけだと思ってたけどイランでもちゃんと返ってきました。
その何日か後に、たまたま現地の女の子が財布落としてない?って落ちてる財布を拾っていろんな人に聞いて回ってる姿を見ることがあり、イランの人々の心の豊かさを感じました。